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油の話 (2)

oilを用いる表現でよく使うものがあります。 円滑に進める、効率化を図る、の意味で Oil the wheels と表現します。 つまり。車輪に油を注ぎ、物事を円滑に進める、運ぶの意味です。 例えば、。 We need to oil the wheels to get this project  quickly. このプロジェクトを早く承認してもらうためには、 根回しをする必要がある。 A well-oiled machine と言います。 組織やシステムが、効率的に機能している状態、を言います。 つまり、油がしっかり行き届いた機械が円滑に動く様子をそのまま言います。 例えば、 After years of practice, our team works together like a well-oiled machine. 長年の練習を経て、私たちのチームは円滑に機能する組織の ようになった。  さらに、 Strike oil と言うと、 石油を掘り当てるころから転じて、 「思いがけない幸運に恵まれたり、大金を得たりする」の意味となります。 油田を掘り当てる幸運さから来た表現です。 They struck oil with their new mobile app, and now they are millionaires. 彼らは新しいスマホアプリで大当たりし、今では億万長者だ。 また、悪い意味でつかわれる言い方に、snake oil があります。 効果のないインチキな商品や、いんちきな言葉 アメリカで、薬効があると偽って売られた「蛇油」が語源です。ガマの油の インチキなもののことですね。  Don't believe him, his promises are just snake oil. 彼の言うことを信じるな、彼の約束はただのいんちきだ。 

油の話 (1)

油は2つの表現を思い出させます。oilとgreaseです。 油、石油の語句が頭に浮かびます。oilは液体で、燃料や食用に用います。 greaseは半固形または粘着性液体で潤滑油として使われます。 ここから、ここからoily 、なめらかな、greasy、ぎとぎとした、 べとべとした、と意味が出てきます。 今回はoilを取り合上げます。 pour oil on troubled waters はよく通訳で使ってきました。 もめ事を仲裁したり、緊張状況をなだめたりする、の意味です。 watersとsを付けるともめごとや話の複雑さに広がりが持たせます。 荒れた海に油をまいて波を鎮めたという言い伝えから、と聞いていますが 本当でしょうか。 例えば、When two managers started to argue,  the CEO stepped in to pour oil on troubled waters. 2人のマネージャーが口論を始めたとき、CEOが仲裁に入って 状況を落ち着かせた) また、 like oil and water 人間関係や物事が混じり合わない、相性が悪い、呉越同舟状態 を表します。何度か通訳中に用いたことあります。 文字通り、油と水が混ざり合わない物理的な性質からの言い回しです。。 My fatherand I are like oil and water; we just can't  agree on anything. (父と私は水と油のような関係で、何事も意見が合わない。 

ジョージにさせる話

let george do itというフレーズは、ラジオドラマ 『Let George Do It』に由来するもので、タフな仕事を 「ジョージ」に任せるという表現です。また、このフレーズは スティーリー・ダンの楽曲名や、レゲエの7インチシングルなどに も使用されています。 元々の意味:1940年代から50年代にかけて放送されたアメリカの ラジオドラマシリーズ『Let George Do It』に由来する表現です。 この番組では、タフな仕事を誰かが引き受ける 必要があった場合、「ジョージ」に任せれば解決 するという文脈で使われました。 現在親しい関係の会話では、ほかの人に頼んでしてもらうというで使います。 例えば、 If you don't have time today, let George do it. もし今日はそれをやる時間がないのなら、ほかの人にやってもらえ なさい。) また、イギリスではfagという語彙で一心不乱にする仕事や 作業を表します、 私立学校に通う児童生徒に課された作業を指してこう呼んだ ようです。 今ではつまらないやりたくない作業をfagと呼びます。  

真鋳(しんちゅう)できた鋲(びょう)の話

brass tack という表現があります。 brass は真鋳(しんちゅう)でtackは、 画びょう(thumbtackの略)を意味するほか、 動詞として「~を画びょうで留める」 「~を追加する」「しつけ縫いをする」 などの意味で何かを付ける意味合いがあります。 よく使われる表現は、 to get down to brass tacks です。  核心に入る、本題に触れるの意味の慣用句です。 かつてアメリカのテキサスで使われ始めたと されますが、真鍮(真鍮製)の釘や留め具を指すという説があります。 元々は、昔の船の甲板や家具の留め具などに真鍮が 使われていたことから、物事の基本的な部分や最も 重要な部分を指すようになったという説があります。 。これ以外で、brass tack の表現を聞いたことは ないですが、これは覚えておいてほしい表現です。

棘(とげ)の話 

棘(とげ)は英語でthronです。日本語に近い印象を もっています。 a thron in one's side 人の真中ではなく脇に刺さったとげの意味です。 つまり、悩みの種」「目の上のこぶ」の意味です。 常に付きまと不快なものや、苛立つ原因や対象と なる人を指します。 「横腹に刺さった棘」という言い方が、抜き取れない痛みを 比喩的に表現しています。 例えば、 A reoccurring ankle injury has been a thorn in the side of this  athlete's career.  再発する足首の怪我は、このアスリートのキャリアにとって 悩みの種である。 次の例文は、実際にあった発言から引用します。 More recently, Mr.X became a thorn in the side of President Donald  Trump, criticizing his policies and media attacks. 最近ではドナルド・トランプ大統領の政策やメディア攻撃を批判し、トランプ大統 領にとってX氏は【うっとうしい存在】となっていました。 ちなみにこの【】内は筆者が同時通訳中に咄嗟に出した部分です。このような意味 になります。 また、間違えやすい表現に  in one's side と on one's side があります。 in on の違いですが取り違えがよくあります。 後者は立場を表します。自民党の立場で自民側ではに身です。 前者は物理的に場所や位置を示すことが多いのです。上ではなんく下でも正面でも なく横、脇という意味でよく使われます。 同じ意味で、pain in the neck/butt(首/お尻の痛み)も登場します。

藁(わら)話 (3)

the last straw とは最後の頼りにならないものの 頼るしかない事を示します。日本語と少し意味がずれるのは 「堪忍袋の緒が切れる」の表現に当たるところです。 つまり、「我慢の限界」を意味します。 例えば Ok, this is the last straw. I'm leaving. もう我慢の限界だ、私はここを出ていく。 That's the last straw. もう我慢の限界だ。 You've been late three times in a row. This is the last straw. 3回連続で遅刻しているね。もう我慢の限界だ。 After months of late deliveries, the broken package was the last straw.」: 何か月も配達が遅れていたのに、壊れた荷物がついに限界だった。

藁(わら)話 (2)

a straw in the wind という表現があります。 「かすかな兆候」という意味です。これは これは「風向き、世論の動向などを示すもの」「予兆」 「きざし」の意味です。風が吹いている様子を観察して、 風がどちらから来ているかを見分ける「わら」から来ていて、 物事の方向性を探るための手がかりを指す比喩表現です。 予兆、きざし:ある出来事が起こる「前兆候」や「きざし」を 意味します。 The new poll numbers are a straw in the wind suggesting a shift in public opinion. 新しい世論調査の数字は、世論の変化を示唆する兆しである。 They are watching for any straw in the wind that might indicate a change in the market. 彼らは市場の変化を示唆する可能性のあるどんな兆候にも 注目している。 A straw will show which way the wind blows. 一葉落ちて秋を知る といった心持でしょうか。

藁(わら)話 (1)

数回に分けて、藁に関わる語感を含めた表現をみます。 藁はstrawで印象として「頼りない弱弱しい」につきます。 学校で習う「溺れる者は藁をもつかむ」「藁をもつかむ」 という意味です。おなじみに、 A drowing man will catch at a straw. また、catch a straw 藁にもすがる も日常よく用います。 先日、通訳時に以下の例が出てきました。が。 He pathetically began catching at straws when the bank tirn down his request for an extension on the loan  going so far. 彼は銀行がが返済延長を断った時、藁をもつかむ思いだった。 ところで、catch a straw とcatch at a strawはどのように違う のでしょうか。 正確に言うと、catch a strawは藁を掴んで、持って、握って います。掴んでいる状態です。 catch at a straw は藁で(藁のところで)藁を掴もうとしている状態 しか表現していません。したがって必ずしも藁を掴んでいるかどうか この表現からはわかりません。 前述の文章から察するのは、catching at straws と複数になって いますから、必死になって他の返済策をあの手この手でもがいて 掴もうとしている様子がわかります。 実際の通訳では「あの手この手で藁をも掴む思いになった。」 と日本語にしました。

カラスを食べる話

eat crow と言います。「自分の過ちや誤りを認める 非を認める」という意味です。発言を取り消すことや、 相手の言い分が正しかったことを認めなければならない 状況などで使われます。例えば、 I know a perfect way to make that guy eat crow. あいつに屈辱を味わわせる、とっておきの方法がある The politician had to take back his words and eat crow. その政治家は前言を取り消して公に謝罪するはめになった。 - 一説によると、まずくて食べられないカラスの肉を 食べる、屈辱的な状況にすることに由来するそうです。 また、19世紀初頭の米英戦争中に、カラスの肉を食べさ せられて屈辱を味わった兵士の経験から生まれた表現 とも伝わっています。 また、名詞を副詞的に用いる表現が英語にはよくあります。このときは監視を振らないのです。つまり、eat a crow とかear crowsとは言いません。これは実際にカラスを食べる意味になってしまい比喩にならないからです。

互角の話

go neck and neck  「互角に勝負をする」「接戦になる」の表現です。 neck and neck を形容詞、副詞として言います。 もともとは、競馬で2頭の馬がゴール時に首の差 しかないほどの接戦を演じる様子から生まれた表現で、 現在では競馬に限らず、あらゆる競争や勝負で優劣が ほとんどない状態を指す言葉として使われています。 例えば、 The two runners were neck and neck the whole race. (その2人のランナーはレース中、ずっと接戦だった) The candidates are neck and neck in the polls. (候補者たちは世論調査で互角です) Both Yokozuna wreslers are going neck and neck  to win the championship (両横砂は優勝するのに互角で戦う)